クラーク・ダールトン

初期の著者そしてグッキーの『父』


(www.perry-rhodan.netより)
初出ヘフト 2 Die dritte Macht
第三勢力
最終ヘフト 1622 Der Verlorene
失われし者
ヘフト担当数 192 .
初出ポケットブック 1Planet der Mock
モックの惑星
最終ポケットブック 342Der Schrottplanet
スクラップ星
ポケットブック担当数 26.

1920年コブレンツ生まれの氏は1955年に最初の小説「夜空のUFO(Ufo am Nachthimmel)」を発表。しかしこれはちょっとした仕掛けのおかげだった。ドイツ人著者としての出版を拒まれた氏は、ワルター・エルンスティング名義でなく、ペンネーム、クラーク・ダールトンとして作品を出したのである。表向き、この作品は翻訳ものとせねばならなかった。もちろん作品はワルター・エルンスティングのオリジナルである。仕掛けはうまくいったが、そのせいでクラーク・ダールトンには当時通訳がつけられた。2年後、作品はヒューゴー賞(HUGO)を受賞。1960年代初め、友人であるK.H.シェール(K.H.Scheer)と共同でSFシリーズ、ペリー・ローダンの企画し出版。なお、ペリー・ローダンという名前をつけたのも氏である。しばらくの間アトランシリーズも書いていた。氏はドイツSFファンダムの「大長老(großer alter Mann)」である。他に、ドイツ最初のファンタジーシリーズ「ドラゴン(Dragon)」にも参加している。

この数年はわずかなヘフトしか書いていない。当時はアイルランドに引越していたため、原稿は郵送になってしまうせいもあった。ネズミ=ビーバーのグッキーを中心とする数々の話が氏の代表作。シリーズで最も愛されているグッキーは、クラーク・ダールトンによって世に出された。他にも数々のものを登場させている。エルンスト・エラート(Ernst Ellert)、バルコン(Barkon)、ハルノ(Harno)、バルトン・ウィト(Balton Wyt)などの容姿も性格も氏の生み出したものである。

ヘフト1700巻の読者コンタクトページ(LKS)で、氏はついに公式にシリーズからの引退を告げた。以後もペリー・ローダン・チームには残るが、著述からは完全に退く。しかし、特にファンとの接点は大切にする。ペリー・ローダン・バースデイコン(PERRY RHODAN Geburtstagscon)では、息子のロバート(Robert)を通じてファンに挨拶を託した。ハンディビデオによる「生中継」は残念ながら技術的に失敗したが、1年後にはうまくいった。現在オーストリアに住む氏は、ヴェルトコンにビデオメッセージを届けたのである。

原文

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