ロバート・フェルドホフ

アイディア工房長


(www.perry-rhodan.netより)
初出ヘフト 1328Die Harmonie des Todes
死のハーモニー
最新ヘフト 2228Der Bionische Kreuzer
バイオ・クルーザー
ヘフト担当数 93.
初出ポケットブック 289Der Alpha-Asteroid
アルファ小惑星
最新ポケットブック 415Raumpiloten
航宙士たち
ポケットブック担当数 11.

同僚からときおり、ロバート・フェルドホフは「北方の静かな巨人」と評される。1962年生まれのこのペリー・ローダン作家は、好んで裏方に回り、読者に色彩鮮やかな物語を届けて同僚を納得させる。1800巻から始まった「トレゴン・サイクル(Thoregon-Zyklus)」では、大部分フェルドホフのアイディアが基礎となっている。コンピューターゲーム「無限への架け橋(Brücke in die Unendlichkeit)」もまた然り。

「エンドレッド地区(Endreddes Bezirk)」の 14の「レベル(Level)」のシステム考案や、惑星タシュ・ターム(Tasch-Term)の生態、そこの異質存在タシュ=ター=マン(Tasch-Ter-Man)とその世界との共生など、一見信じられない、しかし学術的に裏付けのあると分からせる…ロバート・フェルドホフの仕事は、かの世界最大SFシリーズの、ファンタスティックな舞台を工夫し草案を作ることにある。「読者に、一貫性があって、整合性のある世界を提供すること、これが非常に重要なんです」と、フェルドホフは基本姿勢を述べている。「それで期待感が築きあげられて、物語のポイントと呼応して、そうすればもう、大きく失敗することはありません」 魅力的なキャラクター、簡潔に語られるエコシステム、そういったフェルドホフの面については、ひとつも触れられることはなかった。

オルデンブルグ(Oldenburg)に住んで仕事をしている氏は、昨年、その才能に明白な裏付けがなされた。当初はウィーンのエルンスト・ヴルチェク(Ernst Vlcek)とともに携わっていたが、その引退によってただ一人、シリーズ草案を担当し、ペリー・ローダン・シリーズの背景を設計することになったのである。また、自身のスペース・スリラー(Space Thriller)「星獣からの挨拶(Grüße vom Sternenbiest)」で、ある意味で新しい文学ジャンルを創始した。それは推理とSFの「成長する」融合を内包する独立した話で、ペリー・ローダン宇宙の49世紀を借りた物語である。

執筆の道に進む決意を、ロバート・フェルドホフがお気に入りの机で固めたのは、大学の経済学部在学中だった。「1984年には、もうこれっぽっちも勉強しようという気がなくて、何か、書きたかったんです」 そこで生まれた短編が最初にページを飾り、一年後、その加筆修正版が出版された。

ペリー・ローダン・シリーズでのフェルドホフは最初から評判を呼んだ。1987年初頭にはポケットブック「アルファ小惑星(Der Alpha-Asteroid)」、これで当時の編集者ホルスト・ホフマン(Horst Hoffmann)に作家チームに誘われた。これにより、ちょうど25歳のときに、作家としてヘフト「死のハーモニー(Die Harmonie des Todes)」でデビュー、異星人の魅力的な描写がそこにあった。

その後、ペリー・ローダン宇宙の数多くのポケットブックとヘフトを執筆。それと並行してフェルドホフは短編をアンソロジー、ラジオドラマ、プレイボーイ(PLAYBOY)誌付録、ツァイト誌(ZEIT-Magazin)に書いている。また、メインスクリーン出版(Mainscreen-Verlag)からコンピューターゲーム「無限への架け橋(Die Brücke in die Unendlichkeit)」と「禁断の街(Die verbotene Stadt)を刊行、ロバート・フェルドホフはグラフィック担当とプログラマーと共同して製作にあたった。

さらに、コミック製作にも拠点を築いている。画家ディルク・シュルツ(Dirk Schulz)と「インディゴ(Indigo)」シリーズを開始、現在はハンブルグの著名なカールセン出版(Carlsen-Verlag)から刊行され、2001年には第7巻が出た。

原文

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