ペーター・グリーゼ

灰色枢機卿


(www.perry-rhodan.netより)
初出ヘフト 963Mission der Flibuster
海賊の任務
最新ヘフト 1826Die Schrottsammler
屑屋
ヘフト担当数 78 .
初出ポケットブック 171Das Erbe der Pehrtur
ペールツルの遺産
最終ポケットブック 398Die Nirwana-Teleporter
涅槃テレポーター
ポケットブック担当数 20 .

ペーター・グリーゼ、1938年生まれ、ペリー・ローダン・シリーズを開始当時から熱狂的に追いかける読者で、そのため70年代には短編を、後には小説を執筆する。工学部電子工学科の学士を取得した氏の最初の小説は、1977年、「プシ知性体の呪縛(Im Bann der Psi-Intelligenz)」のタイトルで、ヘフトシリーズ「テラ・アストラ(Terra Astra)」のひとつとして出版された。その後ペリー・ローダン・ポケットブックを数編執筆した後、ペリー・ローダンとアトランのヘフトシリーズに登場する。アトランでグリーゼは、時にはシリーズ内容の責任執筆者となることもあった。中でも世代宇宙船《ソル》の魅惑的な冒険は彼の仕事である。

1986年、ペーター・グリーゼは著述に専念することを決意した。2年間、氏はペリー・ローダン・コンピューター、ペリー・ローダン・レポート、および挿絵の責任者だった。これにより氏はシリーズの「灰色枢機卿(grauen Eminenz)」となり、黒幕の男として、通常の読者のほとんどはその本名を知ることなく、しかしその仕事はペリー・ローダン世界の確固たる一部として知られていた。「この3つの連載のおかげで、読者はペリー・ローダンにより強く関われるようになったのだ」と氏は論じている。「これらコラムの多くから、日常との大切なつながりが生み出された。」定期読者はこのプロセスをほとんど儀式として体験している。
毎週ペリー・ローダンの一話が終わり、ページをめくる。するとペリー・ローダン・コンピューターが始まる。このページにペーター・グリーゼは、話の余韻を用意している。あるときは、バート・エムス(Bad Ems)に住む著者による、話に関する科学的な基本事実。あるときは話の先に思いをめぐらす…数万人の読者と一緒に。あるときは、各話の背景情報を伝え、読者の体験を深める。4週に1度はペリー・ローダン・シリーズの挿絵が載り、宇宙船、技術施設や惑星ステーションが描かれ、それはたいていは最新の話に沿ったものになる。当時全ドイツにいる1ダースのフリーの協力者である挿絵画家の調整は、ペーター・グリーゼの机の上で行われる。

それだけではない。同様にグリーゼは4週に1度、ペリー・ローダン・レポートを「ジュ=ピター(Ju-Pitter)」として執筆する。それはポピュラーな科学記事や、最新の天文学や宇宙旅行の報告、出版社の事情、挿絵、コミックス、ファン・シーンからのニュースが、カラフルに散りばめられたものである。ペーター・グリーゼの死後、ヘフト1824巻からフーバート・ヘンゼルががレポートを引き継いだ。

ペーター・グリーゼは1996年4月28日から29日にかけての夜、バート・エムスにて心臓発作で亡くなった。

「コンピューター人類(Computermenschen)」からペリー・ローダン・ヘフトシリーズのアラスカ・シェーデレーアまで、氏は、話に異常な人物を登場させるのが好きだった。最後にはペーターはこの登場人物をまさに中心に据え、草案チームは氏に専用の連作(Handlungseben)を書かせるほどまでになった。

ペーターの作品はユーモアと奇妙なアイディアが際立ち、その人間的な作風はファンにも同僚にも愛された。

私たちはペーター・グリーゼを、その人のままを記憶に留めたい。愛する友、良き著者、良き人間、そのように私たちの心に刻んだままでいられるように。
ペリー・ローダン・チーム

原文

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