クローディア・カーン

ペリー・ローダン初の女性ゲスト作家


(www.perry-rhodan.netより)
初出ヘフト 2132Der Saltansprecher
サルタンスピーカー
最新ヘフト 2204Planet der Mythen
神話の惑星
ヘフト担当数 3 
初出ポケットブック  
最新ポケットブック  
ポケットブック担当数   

ペリー・ローダン2132巻「サルタンスピーカー」で、ひとりの新人女性作家がゲスト作家として、かの世界最長SFシリーズに登場した。その名をクローディア・カーン。ドイツのファンタジーファンの間では彼女は無名で、SF誌「スペース・ビュー(Space View)」の編集長を勤め、定期刊行小説「ザモラ教授(Professor Zamorra)」と「マドラックス(Maddrax)」に原稿を書いていた。

1967年グンマースパッハ(Gummersbach)に生まれた女性作家は、幼少時からSFに触れていた。当時、家にひとつしかないテレビはほとんど親兄弟にとられていて、土曜の決戦「スポーツショー」対「宇宙船エンタープライズ(Raumschiff Enterprise)」」ではたいてい敗者だった、といったことを彼女は語っている。

テレビ画面の冒険を見逃した彼女は、その後大々的に挽回する。ボンでの大学時代、彼女は映画館で働いた。「1990年から1995年の間、4つのホールのどれかひとつで必ず、上映中の映画を見ていたらしい」と女性作家は振り返る。唯一の例外は、半分であきらめた「幽霊屋敷(Das Geisterhaus)」だった。

「映画大学」には別の見返りもあった。クローディア・カーンは、ディルク・バートロメ(Dirk Bartholomä)とともに新創刊誌「スペース・ビュー」編集長に昇進。数年後、テレビ放送局「チャンネル7(ProSieben)」に転職の打診があり、彼女は友人らの心配をよそにその話を受け、そしてまもなくその決心を後悔することになる。彼女が期待していた編集の仕事はなかったのである。

クローディア・カーンはボンに戻り、作家へと鞍替えした。W.K.ギーサ(W.K.Giesa)と共同でSF小説「ハガー・キム(Hagar Qim)」を執筆、そのつてで「ザモラ教授」の共同執筆の仕事を得る。その後すぐ、彼女はSFシリーズ「マドラックス」を書き始める。

ペリー・ローダンの執筆でクローディア・カーンは新たな世界に足を踏み入れた。SF好きではあったが、今日までかのシリーズを全く読んでいなかった。「まったくこの仕事にはわくわくした」と彼女は語る。「別の宇宙になじまなければならなかった、そしてそれは、新たな感動を呼び戻した」。彼女の話では、ある地球外種族の精神的障害を持つ登場人物を事件の中心に据えるよう、意識して選んでいる。「いちど私は、英雄的な性格ではまったくないものを作り上げたかった」

原文

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