1960年 | カール=ヘルベルト・シェールとヴァルター・エルンスティング(クラーク・ダールトン)、当時のドイツ人気SF作家であった2人がメーヴィヒ出版の当時の編集長クルト・ベルンハルトと共同で、無敵の英雄を語る新機軸の分冊型SFシリーズを計画。未熟なままの企画を持ち込むべく他のSF作家との接触を開始。クラウス・マーン(クルト・マール)とヴィンフリート・ショルツ(W.W.ショルス)が共同執筆者となる。パウル・アルフレッド・ミュラー(フレダー・ファン・ホルク、『サン・コー』シリーズの著者)との共同は実現せず。これはストーリー展開を地球上に限るという要求のため。 最初のストーリー展開のラフプロットが出る。 |
1961年初頭 | シェールとエルンスティング、ベルンハルトから最初の10巻分のシノプシス草稿を依頼される。シリーズは少なくとも30巻以上、50巻までを目途に発行することとなる。主役の英雄の名が『ペリー・ローダン』と決定。シノプシスが出版社と作家へ発送される。 |
3.26 | シェール、ローダン第1巻の原稿を脱稿。 |
夏 | 出版社がシリーズのスタートをしばらく躊躇、後やっとのことでベルンハルトのゴーサインが出る。 シェールがシノプシス作家・チーフ執筆者となる。 |
6.28 | 最初の10巻分が完成。 |
9. 8 | ローダン第1巻(K.H.シェール『スターダスト計画』)刊行、世界最大のSFシリーズの幕開け。 |
9.15 | ローダン第2巻(クラーク・ダールトン『第三勢力』) |
9月 | 予期せぬ大反響のため最初の2巻の「非公式」の第2版が刊行される。 |
10. 6 | ローダン第5巻。クルト・マール『非常警報』にてシリーズに初登場。 |
10.13 | ローダン第6巻。W.W.ショルス『ミュータント部隊』にてシリーズに初登場。 |
1962. 1.12 | ローダン第19巻(K.H.シェール『宇宙の不死者』)。この巻で精神体「それ」と出会い、ペリー・ローダンとレジナルド・ブルは「細胞シャワー」により老化プロセスが62年間停止。 |
4. 6 | ローダン第31巻『ニューヨークの皇帝』にて、ショルスが短い共同執筆を終える。 |
4.27 | ローダン第34巻『裏切り者レヴタン』にてクルト・ブラントがデビュー。 |
8.17 | ローダン第50巻(K.H.シェール『時の外にひとり立つ者』)この巻で新主人公、そしていずれはペリー・ローダンの影を薄くさせるのではというこの人、アトラン登場!第2サイクル『アトランとアルコン』スタート |
晩夏 | K.H.シェール、ウィリー・フォルツと会う。シェールはフォルツをローダン共同執筆に勧誘、しかしベルンハルトは執拗に反対。シェールはフォルツにある独立した一話完結のシノプシスを書いて渡す(ローダン74巻、原題『にせ者』)。4度に及ぶ修正の後、出版社は原稿を受領。 |
12.21 | "1.PR-Clubs Deutschland"(ドイツ第1ペリーローダンクラブ)設立 |
他 | この年、ロバート・フェルドホフ生まれる。 |
1963. 2. 2 | ローダン第74巻『戦慄』。この後数々の作品を生むウィリーの初登場。 |
8. 3 | 2年続けば上々、だったのが現実となる。ローダン第100巻(K.H.シェール『目標星』)、そして第3サイクル『ポスビ』のスタート。ペリー・ローダンに率いられたテラナーはアルコン人の祖先アコン人と遭遇。以後、シリーズの期限に関する話はない。 |
1964. 7.19 | ローダン第150巻(K.H.シェール『USOのスペシャリスト』)。第4サイクル『第二帝国』スタート。テラナーは銀河系イーストサイドのブルー人の帝国と遭遇。メインキャラとして新たに2名、レミー・デンジャーとメルバル・カソム。 |
9月 | ローダンポケットブックシリーズの開始。第1巻はクラーク・ダールトンの『モックの惑星』 |
1965. 5.20 | ローダン第192巻(ウィリー・フォルツ『アコン人の謀略』)で初の断面図掲載(オタマジャクシ型搭載艇、ルドルフ・ツェンゲリー) |
7. 1 | ローダン第198巻『最後の砦』にてホルスト・ゲールマン(H.G.エーヴェルス)初登場。 |
7.15 | ローダン第200巻(K.H.シェール『アンドロメダへの道』)、賞賛・悪評とも高い第5サイクル『島の王』スタート。イホ・トロトをシェールは新たなメインキャラとして登場させる。最初の100巻サイクル。これまでは50巻。 |
9.10 | ローダン第208巻『青い支配者』をもってクルト・ブラント、シリーズの共同執筆を降りる。出版社の経営に関する意見不一致があった。 |
1966. 3.11 | 第2刷の刊行開始。ローダン第235巻と第1巻『スターダスト計画』がキオスクに一緒に並ぶ。 |
7. 1 | ローダン第250巻(K.H.シェール『第六紀元』)で『島の王』サイクルの前半終了。この巻でスローガンコンテストの公示。当選者には金メダル1500マルク相当(1位)、900マルク相当(2位)、以下賞品多数。 |
9月 | ローダンシリーズの映画化スタート |
9.12 | シェール、ローマへ撮影を見学に行く。その時のコメント:「スタジオを出た時にはショックで足もとがおぼつかなかった。…」 |
12.23 | ローダン第275巻(クラーク・ダールトン『バルコンへ飛ぶ』)と第41巻(ダールトン『巨人のパートナー』)にてスローガンコンテストの勝者の発表。1位はゲルゼンキルヒェンのマリア・ツェルマンスキ、「星を求めよ、ペリー・ローダンを求めよ」2位はリュネンのヴィルフリード・ヘルダーで「ドイツ、ソビエト、USA、ペリー・ローダンでみなテラナー」 |
他 | この年、フランス(Fleuve Noir)とベルギー(Marabout)にて出版開始 |
1967. 1.14 | ローダン第278巻(ウィリー・フォルツ『レムリア秘密工作』)にて、ペリー・ローダン・レキシコンのページが初めて設けられる。その巻でとりあげられた項目は「サイバネティクス、その研究者と電子頭脳」。ちなみに第2版の方でも同様にページが設けられたが、項目内容は別。 |
2. 5 | シェールにベルンハルトから電話。ここで並行シリーズ・アトランの創立の提案(というかほとんど命令)があった。 |
6.18 | ローダン第300巻(K.H.シェール『モルゲンロート星域に警報』)第6サイクル『中枢の設計者』スタート。ロワ・ダントンことマイケル・ローダン登場。 |
7. 1 | ローダン第302巻(クラーク・ダールトン『失礼、グッキー親子!』にて最初のLKS(読者とのコンタクトページ)。 |
7.29 | ローダン第306巻『戦艦《オマゾ》絶体絶命』にてコンラート・シェーフス(コンラッド・シェパード)、シリーズに登場。 |
8.12 | フランクフルトで初のペリー・ローダン大会、参加は300人余。ゲストとしてシェール、フォルツらが出席。 |
10.20 | ローダンの映画版「宇宙からのSOS」封切り。この映画は失敗作。 |
10.28 | ローダン第319巻『幽霊送信機』をもってシェーフスは短い共同執筆を終える。 |
他 | コミックシリーズ「漫画ペリー・ローダン」スタート。これはSFコミックの代表と言ってよい。さらに内容も豊富だった。断面図の別刷りやローダン、アトラン、ツバイ、他『島の王』サイクルのヒーローたち(トロト、ウールヴァ兄弟、カラク)のイラスト等々。 |
1968年4月 | ローダンポケットブックシリーズ第56巻、クナイフェルの担当巻(『鋼狼の兄弟』)より「アトランの歴史冒険譚」がスタート。 |
6. 3 | ローダン第350巻(K.H.シェール『ロボット・パトロール』)シガ人6人よりなる『サンダーボルトチーム』のデビュー。 |
6.18 | ローダン第352巻『死の沈黙の星』でハンス・クナイフェルがローダンの本シリーズに初参加。新キャラ、ヴィヴィアー・ボンテイナー登場。 |
1969. 2. 2 | K.H.シェールの『銀河シンジケート』よりアトラン・シリーズスタート。最初のサイクルは『人類の委託を受けて』、プロット作家はK.H.シェール。 |
4.15 | ローダン第395巻『ハイパー伝染病』にてマールが一時チームから離脱。 |
5. 1 | ローダンポケットブックシリーズの第2版が刊行。 |
5.20 | ローダン第400巻(K.H.シェール『薄明の人類』)で993年飛んで話は西暦3430年。『カピン』サイクル開始。エキゾチックなキャラが加わる。(ロード・ツヴィーブス) |
他 | アメリカ版スタート(エースブック) |
1970. 5. 6 | ローダン第450巻(K.H.シェール『《マルコ・ポーロ》発進』) |
他 | シェールの健康と締め切りの問題が悪化。月刊のアトランシリーズが隔週刊ペースに加速。 |
1971. 1. 5 | 最初のペリーローダン百科が刊行。編集はホルスト・ゲールマンとK.H.シェール。 |
1月 | 肝炎でシェールが入院、絶対安静を宣告される。 |
4.20 | 初のペリーローダン特大記念号。第500巻(K.H.シェール『虚無より来たる』)は大量の付録つきで発売。この巻を最後にシェールはローダンをしばらく書かなくなるが、シリーズのコーディネータとしては引き続き担当。『大群』サイクルからローダンシリーズは新たな革新的方向を目指す。「対立によるサスペンス」の原則から「未知へのサスペンス」主義へ。 |
6.19 | ローダン第1巻の日付が現実に到来。(この日ローダンはレジナルド・ブル、エリック・マノリ博士、クラーク・フリッパーとともに月へ出発) |
6.29 | オランダ版スタート(Born) |
7. 8 | ローダン界の新星、エルンスト・ヴルチェク登場。第509巻『テラニアの盗賊』が初作品。 |
9.16 | ローダン第518巻『死への突撃』にて、ハンス・ギュンター・フランツィスコフスキー(H.G.フランシス)が新著者として登場。 |
11.19 | 日本版スタート(ハヤカワ) |
1972. 3.16 | ローダン第547巻『影なきオベリスク』でクルト・マールが復帰。(訳注:復帰は532巻「訓練惑星の妖女」) |
8.24 | ローダン第570巻(エルンスト・ヴルチェク『苦悶の声』)より最短のサイクルがスタート(『旧ミュータント』)。新サイクルの先頭巻がK.H.シェールでないのは初めて。(訳注:現在の最短は「ヘリオートスの保塁」) |
1973年3月 | アトラン・シリーズ、第78巻(H.G.フランシス『チャン兄弟の反乱』)より週刊化。 |
3.10 | 第3刷のスタート |
3.23 | ローダン第600巻(クルト・マール『見えない境界』)。『それ』サイクルは500巻でとった路線を踏襲する形で続けられる。ウィリー・フォルツのシリーズのスタイルへの影響が徐々に強くなる。 |
夏 | アトランシリーズ、第88巻(ヴルチェク『蜘蛛の砂漠』)より4週おきに、アトラン独立譚というタイトルで、地球に着陸し《それ》から細胞活性装置を受け取る前のアトランの体験が語られる。(後に隔週を経て毎週となる) |
8月 | ローダンの姉妹シリーズの初の記念号。アトラン第100巻(K.H.シェール『クリスタルプリンス』)はアトラン付帯脳の活性化の物語。 |
1974. 3. 9 | ローダン第650巻(ウィリー・フォルツ『7人の同盟』)より『公会議』サイクル開始。太陽系帝国の滅亡が描かれる。軍事組織の急速な崩壊。 |
8.24 | ローダン第674巻(H.G.フランシス『ドレームの国で』)から、公式にフォルツがプロット作家を引き継ぐ。全体の技術関連のとりまとめは当分引き続きK.H.シェールの担当となる。 |
他 | イギリス版スタート(Futura) |
1975. 1. 7 | ペリーローダン・イヤーブック1976が出版。主にロボットをテーマにした短編が掲載されている。 |
2. 9 | クルト・マールの『アフィリー』(ローダン第700巻)はこのタイトルと同じ名のサイクルの発端となる巻。この700巻台はシリーズ中最高というファンの評価を得ている。『アフィリー』サイクルではウィリー・フォルツが生き生きしており、中でも『時を失った者』(746巻)や『人類のいない世界』(757巻)が秀逸。 |
12.29 | ローダン第747巻『グロゾホトの精神体』は、ハンス・ペシュケ(ハーベイ・パットン)の最初にして最後のローダン本シリーズ作品。 |
他 | フィンランド版(Kustanuus OY)とブラジル版(Edicoes de Ouro)開始。 |
1976. 1. 7 | ワシントンDCにてローダン大会 |
2. 2 | ローダン第752巻(H.G.フランシス『対決』)でペリー・ローダン・レポート初登場。 |
7.27 | 新著者登場。ヴォルフペーター・リッター(ピーター・テリッド)。作品はローダン第775巻『シュ・ドントの支配者』 |
11.30 | それまで男性ばかりだった著者チームにやっと女性が参加。『死の網』(ローダン第795巻)がマリアンヌ・シュドウの初作品。 |
他 | イタリア版スタート(La Diffusione National) |
1977. 1. 5 | ローダン第800巻『テルムの女帝』もまたウィリー・フォルツの傑作のひとつに数えられる。『バルディオク』サイクル開始。 |
6月 | アトラン・シリーズもまたウィリー・フォルツの影響を大きく見せ始める。アトラン300巻(フォルツ『新アトランティス』)より、壮大な構想の下に、ファンタジー的要素の濃い『アトランティス』サイクルがスタート。これは最初にサイクルを大きくし過ぎたために、後に話が退屈で遅々として進まないという事態に陥った。 |
8. 1 | ローダンポケットブックシリーズの第3版が刊行。 |
10. 3 | 最初のペリー・ローダン・マガジンが登場 |
10.12 | 第4刷のスタート |
12.15 | ローダンのベストエピソードのひとつと言えるウィリー・フォルツの『バルディオク』が出る。(第850巻) |
1978. 5. 4 | ローダン第868巻(クルト・マール『《バジス》発進』)より、『パン・タウ・ラ』サイクル開始。 |
8.12 | アトランの第2刷がスタート |
9. 5 | ローダンのハードカバー版スタート。第1巻は『第3勢力』 |
11.30 | ローダン第900巻(ウィリー・フォルツ『ライレ』)より、『宇宙の城』サイクル開始。 |
1979. 7.17 | K.H.シェールは本編のプロットに続き、ペリー・ローダンのデータ設定をもフォルツの管轄へ引き渡す。これによりシェールは一時的にシリーズへの関与を完全に打切り、主に自分の特務機関シリーズや一連のユートピア小説の執筆に専念。 |
1980. 2. 2 | ローダン第963巻『海賊の任務』がピーター・グリーゼの初作品。 |
10.18 | ペリー・ローダン・シリーズは宇宙の高みにまで昇りつめた。第1000巻としてウィリー・フォルツの『ザ・テラナー』が出る。ここでそれまで本編で語られた架空の出来事の背後関係が述べられ、将来像が呈示され、シリーズの根本に関わる秘密が明らかにされる。本編中では西暦3588年をもって新銀河暦(NGZ)元年となる。この話でフォルツは盛んに人類のとるべき態度と現在の我々の地球における行動についての議論を仕掛けている。 |
10.26 | ペリー・ローダン1000巻記念第1号が出版。8人のローダン作家による8つの短編が収められている。 |
10.28 | ペリー・ローダン世界地図帳が出る。 |
10.31 | 第1回ローダン世界大会(マンハイムにて、11.2 まで) |
1981年4月 | 題して200巻マラソンこと『アトランティス』サイクルは「大失敗」したのち方針変更してSFに戻る。アトラン第500巻(ウィリー・フォルツの『ソラナー』)から新サイクル『《ソル》の冒険者たち』が始まる。ローダン・シリーズとアトラン・シリーズとは、内容的な近さという点で以前にも増してその結び付きを強める。500巻台でこのシリーズは最高潮に達した。フォルツは同僚のピーター・グリーゼに活躍の場を譲るべく、アトラン・シリーズから徐々に身を引いていった。 |
8.31 | ヴィンフリート・ショルツ死去。ローダン・シリーズはそのパイオニアの一人を失った。 |
1982. 1. 5 | ローダン第1063巻より、デートレフ・ホーン(デートレフ・G・ウィンター)が新著者として参加。タイトルは『生命のいぶき』。 |
3.23 | 「失礼、シェール!」10年間のブランクを置いた老師匠が再びローダン・シリーズに帰ってきた。『M3からの呼び声』(ローダン第1074巻) |
4. 6 | ローダン第1076巻(『ポーライターの道』)にて、ローダン・シリーズの著者チームの新顔が登場。その名をホルスト・ホフマン。 |
9.28 | ローダン第1100巻(フォルツ『フロストルービン』)より、『無限艦隊』サイクル開始。 |
10. 5 | 第5刷のスタート。 |
12.14 | ローダン第1111巻(ホルスト・ホフマン『11の力』)は、まず間違いなくローダン・シリーズ中最も真面目さに欠ける作品。 |
1983. 3.16 | ライナー・ツーバイル(トマス・ツィークラー)がローダン・チームに参加。最初の作品のタイトルは『艦隊の筏』(ローダン第1124巻)。ツィークラーは短期間でシリーズの最高人気作家へと出世する。 |
10.19 | ヴォルフガング・ケール(アルント・エルマー)、『覚醒者』(ローダン第1155巻)でローダン・シリーズに登場。 |
12.28 | ウィリー・フォルツの最後のローダン作品は、偶然にも意味深いタイトルとなっている。『アインシュタインの涙』(ローダン第1165巻) |
1984. 3.24 | ローダン・シリーズはその原動力を奪われる。ウィリアム・フォルツ、癌で死去 |
8.31 | ウィリーの死というショックはまだ深い。…しかし「ショーは続く」のだ。ローダン第1200巻(クルト・マール『オルドーバン』)より、『クロノフォシル/ヴィーロノート』サイクル開始。プロット作成はエルンスト・ヴルチェクとトマス・ツィークラーが、読者コンタクトページはホルスト・ホフマンが(ローダン第1195巻より)引き継ぐ。第1200巻の表紙絵はジョニー・ブルックによるウィリー・フォルツへの賛辞として、彼の肖像画が描かれた。 |
10. 6 | フランクフルト・アム・マインにてローダン大会(10.7まで) |
1985. 8.10 | 信じられない!最も人気の高い、そしてむろん当時としては最高のローダン作家だったのに。ローダン第1250巻(『時空エンジニア』)をもって、トマス・ツィークラーがチームを去る。 |
1986. 7.20 | ローダン第1300巻(『網を歩むものたち』)は、ローダン・シリーズ初の共同執筆作品。作家はエルンスト・ヴルチェクとクルト・マール。マールはトマス・ツィークラーの後を継いでプロット作家に。 |
9. 6 | ザールブリュッケンにて第2回ローダン世界大会(9. 7まで) |
12. 7 | クリフトン・カラモンというキャラクターで短い幕間劇(ローダン第1074巻、1083巻、1101巻、1118巻)を綴ってきたシェールが、第1320巻(『遊び人トスタン』)から本格的にローダンの舞台に復帰。ラトバー・トスタンは、はっきり言ってこれ以上評価の定まらない主役はまずいないだろうという人物。 |
1987. 2. 2 | ロバート・フェルドホフは最初のローダン作品(ローダン第1328巻『死のハーモニー』)で早くも大成功を収める。フェルドホフはチーム最年少。 |
6.22 | ローダン第1114巻(クルト・マール『コスモクラートの逃亡』)をもって第2刷打ち切り。 |
7. 6 | 久し振りにまた50巻サイクル2つ。ローダン第1350巻(クルト・マール『タルカン』)は新サイクルの幕開き。 |
秋 | 読者コンタクトページ担当者、新規交替。ホルスト・ホフマンからエルンスト・ヴルチェクへ。この時点から彼はローダンの出版編集に専念するようになる。(ローダン第1376巻より) |
1988年1月 | アトラン・シリーズ、終了。最終話は第850巻(H.G.エーヴェルスとピーター・グリーゼ『トランスファー』) |
6.21 | ローダン第1400巻(クルト・マール『神々の夜』)はシリーズのひとつの転換点。『カンターロ』サイクルの前には695年の時間的隔たりが設けられる。一方で反動主義(初期の秩序主義への回帰)、他方で新しいテーマへの意欲的開拓(性など)と、この時からシリーズはゴチャマゼな傾向を示す。 |
1989. 6. 1 | 読者コンタクトページにまた交替劇。エルンスト・ヴルチェクからアルント・エルマーへ。 |
1990. 5.16 | 心からのお祝いを!ローダン第1500巻刊行。(この年表作成の時点では著者もタイトルも未定。) |
出典:Hoffman, Horst(Hrsg):"Werkstattband - Daten, Fakten, Hintergruende", Rastatt, 1986
および様々なローダン、アトラン出版物
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年表の出典:ローダンシリーズ第1512巻『故郷の反乱』付録