スーザン・シュワルツ

純粋な男のジャンルではない


(www.perry-rhodan.netより)
初出ヘフト 1652Im Netz des Quidor
クィドールの網で
最新ヘフト 2202Der Hyperschock
ハイパーショック
ヘフト担当数 63.
初出ポケットブック 357Chandris Welt
チャンドリの世界
最新ポケットブック 370Welt der Prospektoren
プロスペクターの星
ポケットブック担当数 2.

長い間SFを、もっぱら男が書き、男が買う文学と思っている者は、ウシ・ツィーチュ(Uschi Zietsch)という人をよく見るがよい。ミュンヘン生まれの彼女は、スーザン・シュワルツのペンネームでペリー・ローダン・シリーズ共同執筆に参加、大きな成果をあげている。「書籍への熱狂的な愛情は、両親が揺りかごの中に入れてくれたもの」ウシ・ツィーチュは今日語っている。「物語を語り聞かせたい、書きたいという欲求はもう、ほんの子供の頃から育っていた」1961年生まれのこの著者は、商業学校を卒業後、現在はマーケティングの分野を本職としているが、とうに幼少時、最初の物語を書いていた。

最初の小説、感動的なファンタジー叙事詩は、1986年に「星雲と氷魔法(Sternwolke und Eiszauber)」というタイトルでミュンヘンのウィルヘルム・ハイネ出版(Wilhelm Heyne Verlag)から出版された。その後アンソロジーや雑誌での短編がいくつか書かれた。1988年、ウシ・ツィーチュは夫ジェラルド・ジャンボー(Gerald Jambor)とともにファビロン出版(Fabylon-Verlag)をベースとし、他の作家と並んでいくつか物語を発表した。ツィーチュの小説「冬の太陽の夢(Traum der Wintersonne)」はあっというまにこの小さな出版社の「ヒット作」となり、その一方で他にも小説を書き、ハイネ出版(Heyne-Verlag)のポケットブックシリーズ「黒い瞳(Das Schwarze Auge)」に発表した。

彼女のペリー・ローダン・シリーズへの登場は1992年末で、ポケットブック「チャンドリの世界(Chandris Welt)」がスーザン・シュワルツのペンネームで刊行。「スザンヌはセカンドネーム」ウシ・ツィーチュはペンネームについて語る「で、黒(schwarz)という色は、まあ私なんでしょ」

ペリー・ローダン・シリーズの読者も評論家にも良い反響だったこのポケットブックに続き、シリーズへ登場。「クィドールの網で(Im Netz des Quidor)」というタイトルで、このミュンヘン娘のデビュー作は1993年4月、ペリー・ローダン・シリーズ1652巻として刊行された。以来、シリーズのレギュラー作家となっている。

とりわけ、ファンのみならず評論家にも称賛されているのは、レジナルド・ブル(Reginald Bull)、主人公ペリー・ローダンとシリーズ開始から行動を共にする者の、微細な描写である。ウシ・ツィーチュはこの「古い人(alten Figur)」に新たな命をふきこみ、何度も目立たせている。これは、他ならぬ自身の課題と考えている。「登場人物はだいたい、感情や深みが欠けてるから、まさに、彼らが悩むたびに著者の腕がなる、ということね」

原文

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