マリアンネ・シュドウは1944年、マリアンネ・エーリヒ(Marianne Ehrig)という名前で生まれたが、処女作では男性名ガリー・マクダン(Garry McDunn)のペンネームを使った。その頃は、電話交換手と店員を主たる職業にしていた。1975年、ツァウバークライス出版（魔法サークル出版）(Zauberkreis-Verlag)からパベルに移り、そこでまずテラ・アストラ(TERRA ASTRA)とアトラン(ATLAN)で執筆、後にペリー・ローダンの執筆に参加した。作家チーム初の女性たる彼女は、リンゲルナッツ(Ringelnatz)とガーデニング(Biogarten)と小動物(Kleintier)を好み、文学的英雄譚を書くようには見えない。彼女は、読者を楽しませることができれば幸せなのだ。それは何より、登場人物たちの行動を描写するときの思い入れのこもり方からもうかがえる。

確かなことがもうひとつ。彼女は自分の創造力を全開できる小説を書く方が好きなのである。長い間アトランシリーズでやっていた、草案(Expose's)を書く作業よりも。