アトラン:アルコン三部作

14. アルコンの皇帝
1999.3刊行, 表紙絵: Johnny Bruck, カード: 主要世界の概観, ISBN 3-8118-1513-X
アルコン人の技術のおかげで、人類はペリー・ローダンの指導の下、全国家・宗教の境界を克服し、共同して大宇宙へと踏み出していった。2047年、地球は小さな発展途上の星間国家、太陽系帝国の中枢となっていた。その地球の最も強力な同盟者は、アルコンの大帝国、そしてその皇帝はアトラン。細胞活性装置のおかげで不死のアルコン人になったアトランは、数千年の間、地球上で生きのびることを余儀なくされていた。この間、彼は人類を導こうとし、人類に求めようとした。20世紀末、核戦争が不可避となり、かのアルコン人は最後の数十年をしのぐべく自身の深層睡眠カプセルに赴いた。しかし21世紀半ばの現在、アトランにはまったく新たな挑戦が待ちうけていた。数万年の歴史を誇り、数兆の国民を従える巨大国家の皇帝として、支配下の星々における陰謀や、帝国の外部の脅威たる敵と、対峙しなければならない。最悪の危機はしかし、過去からやってきた。太古の伝説が、百万年を経て銀河に蘇る…。
15. 恐怖の月
1999.10刊行, 表紙絵: Johnny Bruck, 天の川銀河系概観つき, ISBN 3-8118-1514-8
 21世紀: ペリー・ローダンの最良の友だったアトランは、数年前から今に至るまでアルコンの皇帝をつとめている。かのアルコン人はほぼ1万年、人類の保護者として、また人類に対する「要求者」として行動してきたが、彼の新しい職は、故郷への帰還だけでなく、巨大な責任をもたらした。
 球状星団M13から天の川銀河系の居住惑星の大部分に広がる大帝国はしかし、衰退したがいまだ巨大な政治的勢力である。アトランは皇帝として数万もの惑星、数十万の拠点と宇宙艦、さまざまな生命形態の数兆の民を支配する。その責任に彼は圧倒されかかっていた。しかしかのアルコン人には彼を助ける友がいる。地球から連れてきた友、あるいは別の種族の奇怪な外観をした友がいる。
 アトランを殺し、帝国を破壊しようとする敵は数知れない。テクテロニーが恐怖の月を帝国心臓部へと送った。それは壊滅兵器、防御の手段はないかに見えたが…。
16. 星々の宝石
2000.5刊行, 表紙絵: Johnny Bruck, 挿絵: アルコン人のスターカード, ISBN 3-8118-1515-6
 21世紀: 巨大なアルコン帝国の皇帝として、アトランとその最良の友ペリー・ローダンは、種族の没落と戦い、数知れぬ外部からの敵と戦っていた。かのアルコン人はほぼ1万年、人類の保護者として、また人類に対する「要求者」として行動してきたが、彼の新しい職は、古き故郷への帰還だけでなく、巨大な責任をもたらした。
 球状星団M13の中枢に位置するアルコンは、巨大な政治勢力の支配者である。数万もの惑星、数十万の拠点と宇宙艦、さまざまな生命形態の数兆の民。その責任にアトランも彼の友も圧倒されかかっていた。アルコン宮廷内には彼への陰謀が巡らされ、狂信的なテクテロニーの問題も抱えていた。これらが灰色の過去からの神秘の兵器を活性化させ、アルコンへと送りつけた。対策を施せるのはアトランだけ。彼は超知性体〈それ〉から貸与された細胞活性装置を持っている…〈それ〉がこれらすべての事件に巻き込まれているらしい。
 神秘に包まれた、ミステリアスな星々の宝石。すでに百万年以上前、それはひとつの役割を果たした。今また、天の川銀河系に復活する…。

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