I

ICCUBATH
イキュバト

 アルマダシュミーデ(無限艦隊鍛治(Armadaschmiede))の作業艦、およそ楕円形の巨大艦で全長3000m、直径最大1000m。無限艦隊(Endlose Armada)内では非常に悪評高い。この艦で何が起きているのか、正確なところは誰も知らないが、無気味で忌まわしいことと思われている。アルマダシュミーデがオルドバン(Ordoban)のあらゆる戒律に背く行為をこの艦で行っているとの非難が常にあり、イキュバトの黒い歴史も伝わっている。
 NGZ 427年初頭、エリック・ワイデンバーン(Eric Weidenburn)支持者ら(→ワイデンバーニアン(Weidenburnianer))約10万人がアルマダシュミーデに連れ去られ、捕虜としてイキュバトに運ばれた。そこで支持者らは艦内に充満したテラシンビオント(Terasymbionten)のマイクロ物質(Mikrosubstanz)に対する免疫処置を施され、その集合体に統合された。イキュバトに搭乗したアルマダシュミーデのカーヴァンホフ(Carwanhov)、ドロノモン(Dronomon)、パーヴォンドフ(Parvondov)、ゼルツェウン(Xerzewn)は、NGZ 427年2月、シュミーデ《モゴドン》(Schmiede MOGODON)を巡る死戦の後、権力掌握のためアルマダヘルツ(無限艦隊心臓(Armadaherz))へ向って航行した。この集合体はそこで武器として使用されることになっていた。

Idinyphe
イディニフェ

---> アイリーン(Eirene)

Igsorian von Veylt
イグゾリアン・フォン・ヴァイルト

 3587年まで、最後の深淵の騎士(Ritter der Tiefe)。彼の無二の親友、オービター(Orbiter)のツォーク(Zorg)は、最後まで彼が偽の騎士であることを知らなかった。経緯は謎だが、若い頃のサムカー(Samker)は選抜され、監視騎士団(Wächterorden)に入団した。巧妙な工作の末、ハーデン・クーノル(Harden Coonor)のファミリーを入手、これをサムカーと交換した。策略が露見したときは既に後戻りするには手遅れで、クーノルは暗示ブロック(Suggestivblock)をかけられて放置され、自身はそのイグゾリアン・フォン・ヴァイルトのアイデンティティを信じ込み、騎士団の役割に献身。偽騎士は本当の騎士の使命を10万年もの間遂行し続けた。  一方、サムカーの運命は知られていない。3587年初めに彼は姿を消した。イグゾリアン・フォン・ヴァイルトの船の名前は《ジッフォ》(ZYFFO)。この船は天の川銀河系中枢にあるアルマダン・フォン・ハープーン(Armadan von Harpoon)の《施設》(ANLAGE)で危機状況に陥り、偽騎士をその救命システムに収納した。深い眠りから覚めた3587年、ハーデン・クーノルはイグゾリアン・フォン・ヴァイルトとして存在したことの記憶を失った。

Ijarkor
イヤルコル

 1. 12人の永遠の闘士(Ewigen Krieger)の1人、銀河系ジオン=ゾム(Galaxis Siom Som)の支配者。他の闘士同様、イヤルコルはプテルス(Pterus)の後裔である。(性別はあるが)無性的で、身長は1.65m、激しい気性でストーカー(Stalker)と似た行動をとり、常に表面上は怒りと激発を示す。
 この永遠の闘士はおとぎ話に出てくるような甲冑をまとっている。実は一種の移動要塞だが、一度たりともその姿を感じさせない。この甲冑は赤錆色の金属でできており、高さは3m、土台部分の直径は約3m。太くなったボーリングのピンに、無数の腫瘍のようなもの、しわ、アンテナ状の棒、取っ手のような「ホールドグリップ(Haltegriffen)」、殴られてできたような凹み、などがついている。ヘルメット部分には逃げ出したくなるような渋面が彫られている。彼も他の永遠の闘士も、さまざまな種族の星でその甲冑によって華々しく姿を現す。パワフルな永遠の闘士には、観衆は否応なく目をひきつけられる。
 NGZ 430年、天の川銀河系からのヴィーロノート(Vironauten)が、エスタルトゥ(ESTARTU)で活動したとき、永遠の闘士イヤルコルは闘士カルトにかすかに疑念を持つようになった。彼は永遠の闘争(Permanenten Konflikt)の狂信的支持者で、永遠の闘士の理念を絶対的に信じ、進化の遅い種族へ挑戦状(Fehdehandschuh)をたたきつけ、永遠の闘争へと誘うのにためらうことはなかった。しかしイヤルコルは、彼が忠実に仕えていると信じる超知性体エスタルトゥと接触できないことが理解できなかった。彼は、闘士と超知性体との間に何か、あるいは誰かがいると推測し、この秘密を彼は解き明かそうとした。彼の疑念はNGZ 446年、力の球形体(Mächtigkeitsballung)の真の支配者の問題の勃発と洗脳まで続いた。それはしかし持続的なものには至らず、十分に除去された。イヤルコルは生命を延長する細胞シャワー(Zelldusche)をエトゥスタル(Etustar)で受け、彼の死は封印されたかのようになった。イヤルコルは、案内役の案山子(Strohmann der Animateure)としての自身の存在に関する真実を知った最初の永遠の闘士となった。闘士カルトの崩壊によって彼の生命に死期が迫ったとき、彼のすべての力が注ぎ込まれるような感覚を再び覚え、それが数千年の恐怖支配の犠牲者とエスタルトゥの混沌を救った。
 2. 惑星ゾム(Som)の外側の月。

Illkitsch, Lubo
イルキッチュ、ルボ

 エリック・ワイデンバーン(Eric Weidenburn)の親友であり仲間。NGZ 398年生まれで通訳、身長1.98m、グレーの瞳に同色のグレーの口ひげ、グレーのカールヘア、怪力のわりに手先が器用である。ワイデンバーンにとって彼は「なんでもお手伝いさん(Mädchen für alles)」であり、ボディガードでもある。

Illusionskristalle
イリュージョンクリスタル

 緑色に光るガラスのような、非常に硬いクリスタルの名で、2402年に惑星グリーニッシュ7(Greenish-7)で発見された。後に、イリュージョンクリスタルは天の川銀河系の多くの惑星上に存在することが判明したが、それらの惑星が選ばれた理由は不明である。誰かが遥か過去に、宇宙に散布したと思われる。この石は観察者をヒュプノ暗示のような呪縛状態に陥らせ、観察者が現実世界で行動している間、内部の光を操って示したイリュージョンを本物と思わせる。それぞれのイリュージョンは、いつも出会った者の無意識下から得たものである。パラ心理学的・パラプシ防護によれば、このイリュージョンの効果に対抗できる。ただし、クリスタルの呪縛下にあるものは誰も傷つけることはできない。

Ilts
イルツ

Iltu
イルツ

IMAGO
イマーゴ

Imago I
イマーゴ I

---> シュミット(Schmitt)

Imago II
イマーゴ II

---> ノストラダムス(Nostradamus)

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