K

Kytoma
キトマ

 神秘の少女。大群危機(Schwarm-Krise)の前後、テラナーのアラスカ・シェーデレーア(Alaska Saedelaere)の前に幾度か現われた。幽霊のようで、しかし信じられないくらいリアルでもある。キトマは黒いロングヘアに表情豊かな大きな目、そして痩せていて骨っぽい。唯一身に付けているのは簡素で単色の衣装である。当時の彼女自身の言では、失われてしまった自分の種族を捜しているとのことだった。後に、自身がクエリオン人(Querionen)、数百万年前に豪族(Mächtigen)の委託を受けて大群を建造した36の種族のひとつと関係があることを知った。建造後クエリオン人は引退し、あるいはキトマのように精神体となったのである。彼女はアラスカに、自分は大群を監視するために残っていたのだと語った。カルドゥールス(Karduuhls)が継承したため、予定より随分長く待たねばならなかったのだと。これで彼女は接触を絶たれたのである。
 彼女は絶望し、最終進化段階に到達して自身の種族の後を追おうと努力した。しかし結局は、長い間待ち続けることになった。NGZ 427年、キトマは再びアラスカの前に姿を現わし、彼女の見つけたものをアラスカと自身の種族にもたらした。彼女は今や網を歩む女性(Gängerin des Netzes)となっており、アラスカにこの組織に参加できるようにはからった。絶対移動(Absoluten Bewegnung)の能力は以前から有し、自身の体は形状投影(Gestaltprojektion)である。

感想、誤訳指摘歓迎: ココログ あるいは mail へどうぞ

レキシコンIII入口 / PRTP入口