Ernst Ellert
エルンスト・エラート
1940年8月7日生まれのポジティブ・ミュータントで、第三勢力の成立後、ペリー・ローダンの初期ミュータント部隊に参加。エラートの特殊能力にはまず、超心理的な予知を行う時点とその時の条件とにおいて、最大の実現確率を持つ未来蓋然性を得る予感力(予知能力)がある。また、遠近未来いずれをも見、起こるべき事件を言い当てることができる。この能力に因み、エラートはテレテンポラリア(Teletemporarier)と呼ばれる。 エラートの肉体的な人生は長くはなかった。ミュータント部隊の発足直後、予見したカタストロフを阻止するために身を犠牲にし、死亡。そこで彼の第二の超能力が発揮された。死の瞬間、その精神は医学的に死亡した体を去り、何年も時間と空間をさまよった。その間、彼の体は腐敗せず硬直したまま横たわっていた。エラートは新たな能力(パラポーリング(Parapoling))を制御することを覚え、その「時間の始まりから終わりまで」の旅の途上幾度となくその「搬送体(Trägerkörper)」を取り替えていった。異質な生命体の意識の中へ滑り込み、そこから学び取ると同時に可能なかぎりの援助をする。そして2043年、ドルーフ(Druuf)科学者オノト(Onot)の体でテラナーとの再会を果たし、ドルーフ危機打開に大きな役割を果した。その後しばらく、テラの保管室に安置された自分の体に自由にやってきて生き返ることができたが、エラートがポスビ艦のバイオポジトロニクス脳に乗り移った時の大きな精神的負荷によってこれは崩壊してしまった。腐敗の進行した体は深層冷凍を施され霊安室に埋葬された。 |