F (人物編)

Brether Faddon
ブレザー・ファドン
 クランドール(Krandhol)公国でセンセーションを巻き起こしたベトシード人(Betschieden)トリオの一人。その後クラン人(Kran)航宙団によって艦隊に徴用された。この時ファドンはチャコール(Chirkool)暦で20歳、身長1.80m、非常に力強い体格、筋肉質だが太りはじめている。黒い瞳に黒い髪、明るく友好的な童顔、ブルロ=ナーベン(Buhrlo-Narben)を2つヘソの左右に持つ。声は少年のように明るい。いつもいくらか興奮気味で、ノリ過ぎる傾向にある。反応もたいてい軽率で大袈裟。とは言え、彼は基本的に朗らかでお人好しの青年である。彼の二人の相棒、スコウティ(Scoutie)とスルホ・マラガン(Surfo Mallagan)と共に、公国の主星クランにたどりつくまで、波乱に富むいくつもの冒険を乗り越えてきた。マラガンがアトランの後任となった時、将来的にはグ公爵(Herzog Gu)を新たなクランドールの預言者(Orakel von Krandhol)にと助言するために、ファドンは彼のもとに留まることを決意した。その後まもなく、彼はスコウティと結婚した。

Clerk G. Flipper
クラーク・G・フリッパー
flipper  US宇宙軍大尉として1971年ペリー・ローダンの月着陸探検の一員に加わる。フリッパーはスターダスト(STARDUST)搭乗宇宙飛行士。この頬のふくらんだ大男の専門分野は数学と物理学である。他の2名の搭乗員、ブル(Bull)とマノリ博士(Dr. Manoli)は第三勢力設立というローダンの決意を了承したが、フリッパーには彼らが背信者に見えた。ポートダーウィン(Port Darwin)でハガード博士(Dr. Haggard)を探し当てる前に、自身の希望に従って、ブルは彼を立ち去らせた。彼の記憶は前もってクレスト(Crest)がヒュプノブロック下に置いていた。フリッパーはオーストラリア政府機関に捕らえられ、尋問で死んだ。

Terser Frascati
テルセル・フラスカーティ
 カルスアル同盟(Carsualschen Bund)の三頭政治家の一人で、ノス・ヴィゲランド(Nos Vigeland)によって奪われた細胞活性装置を2909年から所持(元ソン・オークラ(Son Okura)所持)している。2733年エルトルス(Ertruser)生まれの身長2.5m、肩幅2.14m、体重は800kg(16 Zentner)以上ある。額から首筋までのくし形に彫られた砂色の髪の房は赤褐色の皮膚と対照をなしている。
 ラール(Laren)と超重族(Überschwere)によってカルスアル同盟が崩壊し、彼は宇宙船《エース》(ASS)を飛行するカジノに改造して占領軍から逃走した。細胞活性装置が心配だったのである。3583年、装置は破壊を免れたが、フラスカーティは死んだ。

Michael Freyt
マイケル・フレイト
freyt  1972年、US宇宙軍中佐で宇宙飛行士である彼は、月面に漂着したアルコン探査宇宙船の残骸を、ペリー・ローダン帰還の後、調査する任務を帯びていた。調査では、第三勢力(Dritte Macht)制圧手段の発見が見込まれていた。フレイトは大柄で正直者だが、軍人的厳格さのためユーモア感覚に欠ける。ローダンとの出合いの後、彼はUS宇宙軍に辞表を提出、コンラッド・デリングハウス(Conrad Deringhouse)、ロッド・ニッセン(Rod Nyssen)とともに1972年6月12日に第三勢力の一員となった。そこで彼は有能な幹部の一人となり、1975年から1980年まで、その長としてローダンとレジナルド・ブルの地球での代理を務めた。その間ペリー・ローダンはワンダラー(Wanderer)の捜索に行き、帰還時の時間延長で直接帰還できなくなっていた。フレイトはその後も、「長」がテラにいない間、常にこの地位にあった。

Nikki Frickel
ニッキ・フリッケル
 NGZ 374年テラ生まれの女性。ポルライター(Porleyter)の隠れ家捜索でNGZ425年、エピソードを残した。彼女はきつい美人、脳天気で無鉄砲、男性的で、特によく昔の荒っぽい作戦の話をする。相方のナルクトル(Narktor)、ヴィド・ヘルフリッヒ(Wido Helfrich)とともに、ニックネーム「ワイゲオの夜の群れ(Nachtschwärmer von Waigeo)」という艦隊サークルに属し、良くも悪くも有名人である。M3の事件の後は比較的静かに長いこと過ごし、NGZ 446年、PIGの長官に就任、カルタン人(Kartanin)の謎をとき、これに大きく貢献した。フリッケルは、当時のギャラクティカーに不信と拒絶を以て対立していたこの種族の、聖域への入口を発見、ウィザード(Wissenden Frauen)の信頼を勝ち取った初めての、そして唯一のテラナーとなった。ニッキ・フリッケルの有利だった点は、オーグ・アト・タルカン(Oogh at Tarkan)が深い眠りから目覚め、カルタン種族の真実が明らかになったことにあると考えられている。
 PIG長官としてのニッキの旗艦は、由来深いが品のない名前、《ワゲイオ》(WAGEIO)である。NGZ 447年初頭、新出撃艦《ソロン》(SORONG)を獲得。外交官的特殊伝令使として、またもやギャラクティカーとカルタン人との間で調停にたった。ハンガイ(Hangay)の転送により標準宇宙(Standarduniversum)に引き起こされた大宇宙規模の災厄の際、ニッキ・フリッケルは停滞空間(Stasisfeld)に695年間捕われ、NGZ 1145年、ヴィダー(WIDDER)グループにより活性化された。

Yart Fulgen
ヤート・フルゲン
 抵抗組織ヴィダー(WIDDER)の情報収集専門エージェント。NGZ 1115年、隔離惑星ダオルメイン(Ghettowelt Daormeyn)生まれだが、プロフォス人(Prophoser)の血をひく。フルゲンは身長1.82m、スリムで弱々しい。やせこけた顔、黒いてらてらした、櫛でぴったりなでつけたような髪。灰色の瞳、細い鼻、鋭い分析的思考力。フルゲンは卑屈で臆病で、典型的な太鼓持ちに見える。しかしながら全くの正反対、いつもその激しい気性を抑えるのに苦労している。
 NGZ 1144年初頭までに、追放刑になっていた2人のプロフォス人、社会学者と統計学者の息子であるヤート・フルゲンは、カンターロ(Cantaro)の艦隊基地の外交官の地位まで昇格した。それまで彼は表向き自分の職務に忠実に見えた。それ以後彼は偽装をとき、ヴィダー思想の熱烈な擁護者となり、反体制の仮借なき闘士となった。アトランの呼びかけに応じ、彼はアルコン帝国籍を得て、GAFIFの創設に取り組み、後にはその長を務めた。青蛇(Blauen Schlange)の摘発に積極的に関与し、その旗艦《マジェンタ》(MAGENTA)捕獲についに成功した。

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