天の川銀河系(種族編)

Akonen
アコン人
アコン人  恒星アコン(Akon)の第5惑星スフィンクス(Sphinx)生まれの種族。アコン人はレムール人(Lemurer)の直系の子孫にあたる。外観は人類に酷似しており、髪の毛はディープブラックからステンレッドまで、皮膚の色はビロードブラウンである。アルコン人同様、アコン人は肋骨の代わりに骨格に胸板を持つ。性格は病的なまでに高慢で、他の種族に対して横柄である。
 アコン人は早くから非常に広範囲の宇宙航行能力を持っていた。レムール人が宇宙の舞台から去ったのに伴い、いつからか彼らは宇宙航行を放棄し、自身の星系内部の交通には大転送機を使うようになった。さらに、彼らは故郷星系を、エネルギーバリアで囲み、外部からの影響を遮断した。
 紀元前第18千年紀に、最後の移民の波で、後のアルコン人(Arkoniden)とアンティ(Antis)がアコン星系を立ち去った。その2万年後、ようやくペリー・ローダンによって再発見された。この時以後、アコン星系はブルーの星系(Blaue System)と呼ばれる。第4千年紀には、アコン人は再び固有の宇宙船を持つようになった。
 アコン人は大評議会(Großen Rat)で統治され、テラナーの勢力を打破し自身が天の川銀河系の主導的地位を占めるべく、幾度となく新たな試みを行っている。かつてはエネルギーコマンド(Energiekommando)と称する者たち、コンドス・ヴァサク(Condos Vasac)、その数千年後には青い蛇(Blaue Schlange)らがこの目的のために動いた。現在、アコン人はウニト人(Unither)、シェボルパーン人(Cheborparner)、アンティ(Antis)、トプシダー(Topsider)、ブルー人(Blues)の一部とフォーラム・ラグルンド(Forum Raglund)に加盟している。

Epsaler
エプサル人
 惑星エプサルを故郷とする、テラナー移民の子孫。環境適応によりほぼ正方形の体つきになり、身長も幅も平均1.60mである。エプサル人は2100年頃から、卓越した航宙士として太陽系艦隊(Solaren Flotte)各艦に配置されている。

Naats
ナート人
 惑星ナート(Naat)の住人。身長3mの体に短く太い柱のような脚、長すぎる腕と丸い頭。眼は3つ、とても細い口で、鼻はない。四肢全部を使って走り、作業のときだけ立ち上がる。ナート人は酸素呼吸生物で、髪の毛はない。体表はこげ茶色で、革のようである。
 ナート人は何千年も前からアルコン人に隷属していた。ロボット摂政(Robotregent)の権力継承(1976)の後は、航宙艦の補助要員に任命されるようになった。恐ろしげな外見だが、知性は高い。言語はアルコン語。その後数百年から数千年とたつうちに、ナート人の知性はさらに高まり、ナート人文化は高度な知識レベルと植民惑星約100箇所を有する近代社会のレベルに達した。ナート人の社会は身分社会であり、ロマンティックなイメージが刻まれている。NGZ 1143年のナート人は、騎士崇拝(Ritterkult)を行っており、ひとりの高貴主人(Hohen Herren)もしくはひとりの高貴婦人(Hohen Herrin)に忠実な聖騎士として仕えることが、成熟の過程となっている。

Zaliter
ツァリト人
 ツァリト人はアルコンの移住者を由来とする、アルコン帝国の植民地種族。ツァリト人の外見は非常にその先祖と似ているが、新しい環境で時を経たために皮膚が赤茶色に、髪はコパートーンにわずかに緑の酸化光を発するようになった。彼らは卓越した宇宙航行種族であり、ロボット摂政の支配下の時代にはアルコンの最良で最も誠実な同盟者だった。ツァリト人の国家最高権威者は「ツァリトのツァールト(Zarlt)」の肩書を持ち、アルコンの副皇帝を兼務する。これは純粋な象徴で政治的影響力はない。

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