Q

(23 items, 18 articles)

Qual Kreuzauge
--> Virus-Orden

Quarantäneschirm
隔離シールド

 永遠の戦士(Ewig Krieger)が使った、惑星を覆うエネルギーシールド。一方通行的で、その惑星に着陸した宇宙船は皆、二度と宇宙に戻れない。力の球形体エスタルトゥ (Mächtigkeitsballung ESTARTU)の諸銀河系では、最後の戦い(Letzte Schlacht)に合格して闘士に選ばれた若い種族を隔離するために使っていた。

Quargies
クアルギィ

 球型の生物、直径はわずか50cmで飛行能力がある。体には無数の触手と薄膜、アンテナがある。クアルギィは半分生物で半分機械、大群の中で生体翻訳機の役を担っている。

Quarta
クアルタ

 ツイン星系(Twin-System)の第4惑星、ほぼ地球と同じ大きさの酸素惑星で重力1.06G、自転周期30時間、高い平均気温、四季なし。クアルタには主だった大陸として3つ、広い海、大きな山脈がある。一番小さい大陸には「追放者の街」がある。これにテラナーが「ビッグタウン(Bigtown)」と名付けたのは、それが大陸の半分を占めていたためである。そこには2400年の時点で、アンドロメダ銀河系の数えきれないほど様々な種族出身の、5000万もの追放者や犯罪者が生活していた。このため何百万という家屋のなす光景もまた、それなりの混沌を呈していた。ビッグタウンの住人は赤い三人衆(Roten Dreiern)の支配を受け、生活必需品は全てロボット工場から供給を受けていた。なお、クアルタ上でテラナーが出会った真の災厄は、ドルング(Drung)であった。

Quasare
クエーサー(準星)

 「準恒星状天体」。クエーサーは今日、次のような天体とされている。a) 可視域で星のように見え、しばしば電波源としても識別されるもの。b) 週単位、日単位で輝度が不安定なもの。c) 強い赤外線を放射するもの。d) スペクトルに広い出力線を持つもの。e) 強い赤方偏位を示すもの。これはこの宇宙で最も高速かつ最も遠距離の可視物体であることを意味する。相対脱出速度にして光速の85%以上で我々から遠ざかるクエーサーも見つかっている。これまでに確認された最大の距離は150億光年にもなる。クエーサーがもし普通の銀河系や恒星だったなら、とても光は我々のところまでは届かないだろう。巨大なエネルギーの固まりを持っていて、それが極めて小さな場所に凝縮されているに違いない。このエネルギー源を考えると、三つの可能性が挙げられる。1. 高密度の星雲、2. 高速回転する巨星、3. 超大質量ブラックホールでの物質崩壊。このため、クエーサーのモデルはどれも、恒星の質量の100万倍から10億倍が高々直径2光年の中に凝縮している、というものになっている。また理論上は、クエーサーは活動銀河核を持った、さまざまな銀河系タイプの遠い祖先という可能性もある。我々が今日、例えば100億光年先に観察できるものは、100億年前にその形だったものである。

QUEEN LIBERTY
《クイーン・リバティ》

 「ロムルス(Romulus)」率いるヴィダー組織 (Organization WIDDER)の旗艦。200m球形艦で、環状隆起に搭載艦を格納(スペースジェット2機、特殊シフト6台、レンズ豆型艇(Raumlinse)一人乗り5機、二人乗り5機、航宙機(Raumfährer)4機、など)。メタグラヴ駆動により最高6540万光速が可能。
 攻撃兵器としては、トランスフォーム砲(Transformgeshütze)および分子破壊砲(Desintegratorgeshütze)、インターバル砲(Intervallkanone)、大口径熱兵器が艦の両極に、ATG不規則化放射器(ATG-Irregulator Strahler)とともに配備されている。防御システムには再改良型のバーチャル投影器(Virtuellbilder)が備わっている。

Quellen der Kraft
力の泉

--> 深淵の地(Tiefenland)

Quellhäuschen
--> パンカ=スクリン(Pankha-Skrin)

Quellmeister-Flotte
泉の王艦隊

--> カイラクヴォラ(Kairaquola)

Quenchen-459
クエンチェン-459

 宇宙空間を漂う彗星の形をした小さい天体にあるUSO基地。太陽はなく、自然光は全くない。その形はちょうどくさび型で最大長850m、最大幅420m。キント=センター(Quinto-Center)からの距離は865光年。

Querion
クエリオン

 アラスカ・シェーデレーア(Alaska Saedelaere)によって命名された神秘の惑星。そこにはタルサモン湖(See Talsamon)と、三つの存在平面を持つ〈都市〉がある。クエリオンはスペクトル型G6Vの黄色恒星を巡る、その星系唯一の惑星で、銀河系のハローにあって地球から42000光年離れている。この惑星はさまざまな点で地球とよく似ている。タルサモン湖のまわりは岸辺から広い平原がずっと続いている。湖の底には静かな窪みがあり、そこから弱いエネルギーフィールドが発生していて、水が遠ざけられている。完全に乾燥したその窪みでは、時間の流れも通常の場所と異なり、遅くもなれば速くもなる。〈都市〉には固有の生命体がいて、時には敵対的、時には協力的である。そして時には、クエリオン人(Querionen)が姿を現わした。彼らは昔、網を歩む者たち(Gänger des Netzes)の組織を発足させた。

Querionen
クエリオン人

 大宇宙の深淵にいた太古の知的種族。少なくとも〈大群〉(Schwarm)の創造の共同責任の一端は彼らにあり、もうはるか昔から、精神的存在への道を歩んでいる。その前提条件となったのは大宇宙のプシオン網(Psionisches Netz)との出会いであり、その影響でクエリオン人の一グループが自分の種族から別れ、プシオン網を旅して回り始めた。それが後の網を歩む者たち(Gänger des Netzes)の組織の基礎となった。
 その後の運命について、つまりもう一方のクエリオン人たちのさらなる進化については、アラスカ・シェーデレーア(Alaska Saedelaere)の報告でわかっていること以外は知られていない。キトマ(Kytoma)は(長い探索の末とうとう見つけ出した)彼女の種族に彼を引き会わせ、彼は後に網を歩む者のメンバーに加わる最初のテラナーとなった。

Quetzkys
ケッツキー

 惑星ボウルタト(Boultat)の固有生命体で、ディープブルーの光をもつ直径10cmの球体。ケッツキーは半分生物、半分鉱物である。本能的な知性はあり、パラ心理的方法で個別のモデルを検知し、生物の基本音声を測定することができる。このため、飛べるケッツキーをグラド(Gurrads)は監視に利用していた。

Quinta
クインタ

 ツイン星系(Twin-System)の第5惑星。大きな酸素惑星で重力は1.76G。自転周期30時間、高い平均気温、四季なし。惑星表面は唯一、帽子のように北極を覆う大陸があるだけで、あとは水である。その大陸でテラナーは2400年、かつて街だった廃虚の近くに、ツイン恒星転送機の調整ステーションを発見した。

Quintadimtrafer
クインタディムトラーファー

 ミュータント、リバルト・コレッロ(Ribald Corello)の超能力。一回のクインタディムトラーファーでは、純粋に精神力のみで直径8mまでの五次元指向性球状フィールド(クインタディムフィールド(Quintadimfeld))を形成できる。このクインタディムフィールドは、「送出」に設定された物質転送機に典型的な非物質化特徴を備えている。自分の光学的知覚域の内部のものであれば、コレッロは生物でも物体でも、その球状フィールドに包みこみ、超空間に投射できる。この事象は逆転できない。コレッロは自分自身もクインタディムフィールドに包むことができ、そうすると四次元時空連続体から姿が消える。しかしながら、同様に永遠に超空間に消えてしまわないように、コレッロは球状フィールドを維持していなければならず、そのため場所の移動もしない。コレッロは、球状フィールドを一時的な「隠れ家」として使えるに過ぎない。
 クインタディムトラーファーであるコレッロはさらに、クインタディムエネルギー(五次元エネルギー)を、いわゆるプシ物質(Psimaterie)に変換できる。このような次元的に上位のエネルギー単位の物質化は大仕事で、コレッロも標準時間にして少なくとも2年の間隔をあけないと実施できない。プシ物質は最大10グラムまで製造可能。しかし爆発させると、1000ギガトン核融合爆弾の10億倍のエネルギーを放つ。胎児封鎖(Embryo-Blockade)による治療後、コレッロはこの能力を失った。

Quinto, Nike
キント、ナイク

 第三課(Abteilung III)課長。大佐の地位にあるこのテラナーは、太っていて身長はわずか1.63m。赤くてヒゲのないお多福顔。キントの声は高く、髪は直毛で衰退したブロンド、短く柔らかな皮膚をした武骨な指。いつも汗をかき、自分を高血圧だと称して、しょっちゅうそれを嘆いている。ナイク・キントは偽装の名人である。第三課のすべては、彼の机でとりしきっている。外向きには彼は、宇宙社会開発援助部隊(Interkosmischen-Sozialen-Entwicklungshilfe)の長である。2115年の実戦参加の際に死亡。

Quinto-Center
キントセンター

 ナイク・キント(Nike Quinto)にちなんで命名された、ユナイテッド・スターズ・オーガニゼーション(星際連合機構)(United Stars Organisation) (USO)の中枢基地にして主兵舎。直径62kmの小さな衛星だったが、軌道から外され、星間空間に移動された。技術施設はひとつ残らず、かつての衛星をくりぬいた内部に設置されている。他の全USO基地同様、キントセンターも転送機網に組み込まれている。地球までの距離は28444光年、球状星団M13までは10113光年である。

Quiryleinen
クイリライネン

 アクス型(Axe-Typ)のオービター(Orbiter)で、オービターのNEL艦隊の司令官。

Quiupu
クイウプ

 別名「宇宙の捨て子」。クイウプは身長1.70mのヒューマノイド。目立つ身体的特徴は、長めの上半身に短い大根足、比較的短めの腕。頭部は太い首の上に乗っていてかなり広く、前後に偏平な形。ボリュームのある黒い髪は渦を巻きながらあらゆる方向に伸びている。横長の平らな顔は赤茶色の斑点だらけ、鼻は小さく尖り、口は薄い。クイウプの歯の形状は一見マッチ棒の頭そっくりである。クイウプは筋肉隆々、力持ち、声はけたたましい。彼自身の言語は理解不能だが、ほぼ完璧なインターコスモを話す。いくらか特有の個性はあるにせよ、クイウプはほぼ人類と言ってよい。その誤解されがちな奇行は、主に以下の3つの儀式に由来する。1. 日の出とともに甲高い遠吠えを発し、1分間続け、それは超音波域に達する。2. ちょうど49時間おきに、針金やその類の材料でほぼ10分の間、奇妙な幾何学的形状を作る。3. 寝る前に水と自前の粉薬から謎の黒い飲み物を調合する。
 クイウプは性格は温厚で、ただし実験に関することでは無口になったり突然怒ったりする。何を考えているかわからない内気で神秘的な印象を与える。
 クイウプはNGZ424年8月にヴェガ星域(Wega-Sektor)付近で発見され、地球に移送された。彼は研究者と自称し、自分の由来を示す物は何も持っていなかった。後にクイウプは、広い宇宙の数え切れないほどの研究者がそうであったように、コスモクラート(Kosmokrat)の委託を受け、ヴィールスインペリウム(Viren-Imperium)の再建の仕事をしていたであろうことが明らかとなった。

Quliman
クリマン

 疑似ヒューマノイド種族で、その故郷はウルンバー(Urumbar)銀河系にある。(→エスタルトゥ(ESTARTU)、力の球形体(Mächtigkeitsballung))しかし、エスタルトゥの12の銀河系総てに展開し、植民を行なっている。クリマンの体は洋梨型(太い方が上で、細い方が下)で、腕が3本、脚が3本。先細りの胴体下端は、両脚のあいだに尾骨のように垂れ下がっている。頭蓋の形状は地球のカリフラワーに似ており、淡黄色の不定形のかたまりのまわりを、おびただしい数のくすんだブルーの葉状の物質がとりかこんでいる。その「葉」には感覚器官があり、動かすことができ、それでクリマンは何種類かの表情を表わす。その葉の伸びた先端の下の頭骸に口がある。クリマンの皮膚の色は茶色で、柔らかくわずかに青く光っていて、周囲を明るくする。クリマンの体長は1.60mから2.20mの間。クリマンは三つの性を持つ。

Quohlfahrt, Galto
クオールファート、ガルト

 ロボット学者にして、とある事情でポスビの友。3581年、クオールファートはちょうど37才になったばかりだった。1.93mの巨体だが、太っているという意味ではない。彼は並外れた体力を備え、その上非常に敏捷である。彼の手はシャベルのようで、顔は大きく、赤い頬、少し二重顎。鼻はとても細く、それに比べ口は大きい。他の彼の体のあらかたはポスビ(Posbi)によって「改良」された人工器官である。歯は全部人工のもの、両耳はプラズマ材を金属で強化したものである。ガルトの元の髪は昔は黒かったが、今はない。頭の皮膚は人工である。脳はなんとか元の形をとどめているが、そのためガルトは、赤っぽい青に光る圧縮金属製のヘルメットをいつもかぶっていなければならない。でないと、彼に関心を持つポスビが新たな干渉をするかもしれない。ヘルメットは頭から額にかけて覆っているだけである。その上10cmのところに、三角形の突起があり、組み込みの映像通話装置のアンテナになっている。ガルトの右の下腿部から膝にかけて、左手の指2本、右手の親指も同様に人工器官である。内部の臓器はまだ対象外だが、彼はこれらもそう長くは持ちそうにないと恐れている。
 ガルト・クオールファートは3544年、当時のソル系からの移民星オリウィン第4 (Olliwyn IV) 生まれ。ロボット学を学び、ペリー・ローダン(彼が帰還を勝ち取れた場合)をソル系に迎え、ラール人との戦いを支援すべきであるという政治信条を得た。彼は若い頃からポスビに憧れ、3575年に二百の太陽の星(Hundertsonnenwelt)にやってきて、その4年後「ポスビ」になった。この名誉の欠点は、ポスビが彼の母となり、どんなわずかな傷も欠陥も除去しようとしたことである。彼の「不完全な」体は徐々にプラスティックや金属に置き換わっていった。
 クオールファートはウィリーマット(Matten-willys)15体と常時監視を行なう特殊訓練を受けたポスビ15体を所有し、絶え間ない負傷の恐怖におびえて生きていた。その結果は新たな人工肢を意味する。クオールファートはこの事態を冷静に、アイロニカルに捉えていた。彼は全くもって知的で、寛容である。どんな「苦悩」があるにせよ、彼は自分が一員となることを選んだバイオメカニックな生命体種族との深い関係に満たされて過ごした。3581年9月初頭、クオールファートのペリー・ローダンの帰還を待つ長い期間が終わりを告げた。彼はペリー・ローダンの銀河系帰還後に出会った最初の人類となった。ガルトは《ソル》に乗り込み、ローダンのラール人と超重族との戦いに加わった。

Quont, Helon
--> リング人(Linguiden)

Quostoht
クオストート

 胞子船《パン・タウ・ラ》(PAN-THAU-LA)の各部に対してウイング人(Wynger)がつけた名前。そこは通常宇宙(Normalraum)に残っている。クオストートは、公園区、街区、緑地区を有する閉鎖世界をなし、そこに約2万人のウイング人とその他星間種族2000人が住んでいる。統治しているのは〈ラルト〉(LARD)であり、ウインガーは皆「天輪(Alles-Rad)」として崇拝している。彼らは巨大宇宙船の内部で生活しているとは思っていない。クオストートは中間デッキのひとつにあり、そこは幅500km、高さ25km。クオストートを照らしているのは9つの人工太陽光線で、そのエネルギーは下向きに放射されている。

感想、誤訳指摘歓迎: ココログ あるいは mail へどうぞ

レキシコンIII入口 / PRTP入口